1. テナントを入れると、売却する市場が変わる
空室と賃貸中では検討する買主層が変わり、売れる価格にも違いが出る場合があります。空室なら、自分の店舗・事務所として使いたい人も検討できます。賃貸中のオーナーチェンジでは、主に家賃収入を求める人が賃料や契約内容を見て判断します。
入居者がいれば必ず有利になるわけではありません。価格が変わる理由は空室とオーナーチェンジの比較記事で整理しています。ここでは「売る前に募集を始めるべきか」を考えます。
2. 賃料と契約条件が、売却の判断材料になる
早く入居させるために低い賃料で契約すると、その収入水準が買主の評価に影響することがあります。契約期間、使い方、修繕の負担なども確認されるため、入居率だけで決めないことが大切です。
自分で使いたい買主にとっては、すでに賃貸されていることが用途の制約になる場合もあります。売却のために、あとから自由に退去や条件変更ができると考えず、契約前に売却方針を整理しましょう。
3. 募集の費用と時間も含め、プロの見極めを
募集前の工事、設備の修理、募集費用、入居までの期間なども見込む必要があります。賃貸後の売却価格が上がっても、それまでの支出や時間を含めると、空室のまま売る方が希望に合うこともあります。
その立地でどのような買主が見込めるか、どの賃料・条件なら評価されるかは、物件ごとに異なります。判断には売買と賃貸の両方を踏まえた見極めが必要です。募集や工事に着手する前に、現在の状態で査定をご依頼ください。